J−Freak掲載記事大濱師範=稲垣潤一さん対談

稲垣潤一さん会報誌「J−Freak」vol.119掲載記事より

稲垣  いうことで、俺の会報誌の取材なんですがよろしくお願いします。


大濱 こちらこそ、よろしく。


稲垣 大濱さん、俺と初めて会った時のこと、覚えてますか?


大濱 もう4〜5年経ちますけどね、覚えてますよ。


稲垣 いや-、あの時俺、酔っ払った勢いで思い切り絡んじゃってましたよねえ(笑)。なんで極真空手は二派に分裂してるんだっ!とかって。


大濱  驚いたっていうか(笑)。でもね、本当に極真空手を好きだっていう方が当然持つ疑問でしたから。


稲垣 すごく丁寧に、きちんと説明してくれましたよね、大濱さん。俺酔ってたのにも関わらず。すごく嬉しかったんですよ。


大濱 いやいや、僕もきちんと説明しなくちゃいけないなって思いましてね。本当に極真が好きだって感じたし。そりゃあ随分と好戦的なお伺いだったけど(笑)。


稲垣 すいませんねえ(笑)。俺は子どもの頃に読んだ『空手バカ一代』って漫画以来、ずっと空手にハマってるものですか
ら...


大濱 でも僕は初めて稲垣さんを紹介されたとき、「芸能人っぽくない人だ」って思ったんですよ。芸能人の方には時々高飛車な人とかいるじゃないですか。


稲垣 いますねえ、確かに。


大濱 でも稲垣さんには、そんな事微塵も感じなくて。だから初対面の時に直感的に「この人とは長い付き合いになるな」って思った。


稲垣 いきなり酔ってましたけど(笑)。


大濱 酔った勢いだったとしても、正面から疑問をぶつけてくる。それが稲垣さんの純粋さだし。だけど僕はどっちかっていうと演歌系の人間だから、それまで稲垣さんの歌を聴たことがなくて。あの時は正直「本当に歌手?」なんて思いました(笑)。


稲垣 だけど大濱さん、あれに懲りず東京に来るといつも俺に付き合って朝まで飲んでくれますよね。


大濱 僕は酒は飲めないですけどね。


稲垣 そう、いつもウーロン茶で朝まで付き合ってくれる。


大濱 特に格闘技の話をするワケでもない。空手について語るワケでもない。でも稲垣さんと一緒に過ごしていると変な緊張感がないんですよ。稲垣さんもくつろいでいるっていうか、泰然としているし。


稲垣 馬が合うっていうのか、大濱さんと俺は、そういう所がある。


大濱 適度な距離感もありますよね。一時的にベッタレくっついたり、急に離れたり、そういう関係ではなくて。僕は直感的な人間なんで、初対面で相手が好きか嫌いか決まってしまうんです。でも稲垣さんとは長く付き合いたいって思った。


稲垣 ありがとうございます。俺もそう感じました。


大濱 格闘技っていうのはある意味で肉体を使って自分を表現するものだと思う。見せるワケではないけど戦いを通して自分を表現しなけれぱならないんです。


稲垣 大濱さんは陶芸でも自分を表現していますよね?


大濱 ええ。陶芸と空手って違和感あるかも知れませんが、自分の行く方向を見定めたとき、それが空手でも陶芸であっても、一つの時間をその方向のために凝縮させる行為というのには共通の流れがあると思うんです。歌も同じでしょ。


稲垣 うん、感性の世界とういうのは表現・体現の方法が違うだけで同じ方向だと思いますね。だからお互いに感性の部分で惹かれるんでしようね。


大濱 僕は稲垣さんの曲、例えば「ロング・バージョン」なんかもそうですけど、いいなって思う。自分の歩いてきた部分とどっか被さっている部分があってね。


稲垣 それはありますね。俺も格闘技が好きで、極真が好きで試合を観ていると選手に自分を重ねている部分がある。歌だって同じこと。


大濱 それに稲垣さんはレースをやる。どこか人生の中で「ヒヤッ」とする感覚を求めているじゃないですか。自分も長い人生の中で同じ感覚を求めて戦ってきた。だから互いに感じる部分があるんだろう。


稲垣 歌も空手道も同じですよね。俺も歌道を究めて行きますから、大濱さんにも空手道極めて貰いたいですね。じゃ潤沢行きましょうか。

 

稲垣潤一さん会報誌「J−Freak」vol.119掲載記事より